■車中泊とは何?
今更かもしれませんが、「車中泊」とは、車で寝ることを言います。近年、ワゴン・バンタイプの"ファミリーカー"普及、座席のフルフラット化、車内スペースの拡大化といった流れに伴い、最近徐々にではありますが注目されてきており、又モータースポーツ観戦では、サーキット駐車場で車中泊をされる光景が当たり前のように見られるようになりました(F1観戦に限った話ではありません)。
■車中泊のメリット・デメリット
まずは車中泊の長所・短所について考えてみましょう。
<長所>
○宿代+現地での交通費がかからない
((一晩\6,000〜\12,000位?の宿代 + 往復電車・バス代) × 滞在日数分) − 駐車場代 が浮く・・・といったところでしょうか。
○時間が自由に使える
チェックイン、チェックアウトの時間や、宿の門限を気にする必要が無くなります。自由席の場所取りでも朝早くからの行動が可能となります。
○「宿泊先」までの距離が近くて楽
サーキットから混んでいるバスや電車を乗り継いで宿へ・・・というイベント終了後の疲労がありません。
○現地で軽装になれる
「ベースキャンプ」が近いので、晴天では雨具や防寒具一式を車へ置いていける、お土産を沢山買っても車に戻って置いておける、多少
がさばるお土産も家まで持って帰るのが非常に楽(フラッグも電車で持ち帰る場合非常に「お荷物」になります)、というように、サーキット内
や帰路で非常に身軽になれます(これが一番メリット大きいかも)。
<短所>
○「熟睡」が難しい
まず車内で横になると、個人差はありますがやや圧迫感を受けると思います。寝具にしてもベッドや布団で寝るのとは快眠度が
全然違います。「枕がかわると眠れない」という人はちゃんと眠れないかもしれません。
○多人数での就寝は出来ない
基本的に3人以上になるような場合は、テントなどの車外設備が必要です。
○お風呂、トイレほか生活必需品を考える必要がある
他にも歯磨き、洗面具、髭剃り・・・ホテルでの宿泊では当たり前のように使用しているものがありません。
○暑さ・寒さ対策が必要
これも全館冷暖房完備のホテル宿泊では気付かないことで、非常に当たり前の話ですが、夏の車中は暑くなり、冬場は底冷えします。
10月鈴鹿の夜は少々冷え込みます。また車内締め切ると、寒暖に関係なく人間の出す息や熱で蒸れます。
注意:エンジン音が周りの迷惑になりますので、エアコンに頼るのはやめましょう
■車中泊のやり方
では以上を踏まえて、車中泊のやり方について簡単に説明します。
<ある程度明るいうちにやっておきたいこと>
@駐車場に停める
駐車場によっては車中泊禁止となっているところもあるので、入庫前に必ず車中泊が可能かを確認しておきましょう。
A車中の荷物を整理し、就寝スペースを確保する
やり方次第ですが、一旦車中の荷物を全部外に出し、「ベッドメイキング」するようにすると非常に効率が良く、さらに貴重品以外は外に
置くようにすると就寝スペースも稼げて便利です。社外に荷物を置ける装備(ルーフボックス、ワンタッチで開くテントなど)があると非常に
便利です。
車中を空っぽにした後、座席を後ろに倒してフルフラットにするなり、後部座席を前に倒してラゲッジスペースを広くするなりして就寝
スペースを確保しましょう。
B就寝スペースへ、下地に銀マット、その上に仕上げとしてフロアマット(アウトドア用)を敷く
まずは銀マットを敷き、その上にやや弾力のあるフロアマットを敷くようにしましょう。準備に時間とお金をかけられるのであれば、快眠は
この敷物で決まるといっても過言ではありませんので、自分なりに居心地・寝心地の良くなるフロアマットを探してみましょう。
C窓という窓に目隠しをする
フロントウィンドウとリアについては夏場至る所で売っているサンシェードを貼り、サイドは後記の「網戸マグネット方式(?)」が手軽かつ
実用的でベスト。それがメンドクサイという場合、タオルなどの布を網戸方式同様ドアにかませておく、ホームセンターでよく見かける吸盤で
付けるロールスクリーンを使用する、或いはサンシェードの吸盤の位置を変えて無理やり気味にサイドへ付ける・・・と工夫次第でいろいろな
方法が可能です。
D最寄りのトイレの場所を確認しておく
いわずと知れた超重要事項です。
E飲み物を調達しておく
普段の生活では当たり前すぎて見落としがちになりますが、就寝時喉が渇いた時飲み物が傍にあると非常に重宝します。
無いと夜中自販機を探して寝間着姿でさまようことになるかも・・・
<就寝前やること>
@着替える
夜中屋外のトイレに行く、朝方公共の洗面場(トイレ)で顔を洗ったり歯を磨いたり・・・ということから、寝間着姿を他人に見られるということも
考えて、ジャージやスウェットなどが良いと思います。
A就寝スペースへ寝袋(シェラフ)を敷く
寝袋を敷く前に、さらに寝袋用マットレスを敷くとさらにフカフカ度と暖かさが増して寝心地が良くなります。又、基本は寝袋になると思いますが、
「寝袋だと寝られない」「横に手足を伸ばしたい」という方は、これまた最近ホームセンターなどでジャバラ状に折りたためるマットレスやクッション
が売っているので、それに毛布と新聞紙を掛け布団代わりにするという組み合わせも良いと思います。
B窓を気候に応じ開けておく
車中泊は、その気密性が災いし、夏はもちろん、冬でも例外なく車内に湿気がこもります。たとえ寒い時期でも少ーし隙間程度に窓をあけて
おくと良いと思います。
(寝る・・・zzz)
<起床後行うこと>
@窓という窓を全開にする
車内は人のかもし出す熱、臭いが蔓延します。起床後まずは窓を全開にしましょう。特に後で人を乗せる予定のある場合などは必須です。
A歯磨き、顔を洗う、化粧、トイレ・・・といった身支度を整える
サーキット内外を問わず、レースと全く関係ない所での道の駅の車中泊もそうですが、6:00前後は洗面所や「大きいほう」のトイレ
(男子の場合)は混雑します。「日が昇ったら起きる」という自然の摂理に則った習慣をとるようにしましょう。
B片付ける
ベッドメイキング時の時同様、一旦荷物は外に出してからシート類を片付けるようにすると効率が良いと思います。
C着替える
■車中泊必要最低限の鉄則
これらを守れば、車中泊も大丈夫!(?)といった鉄則を紹介します。
一.車の中は寝ることだけを考えるべし
不慣れなうちは、車中での就寝前の読書や、テレビを見ることなど、車中でくつろぐことは考えないようにしましょう。いろいろ備品を購入したが結局使わず「荷物」になっただけだったり、かえって就寝の邪魔になったりします。娯楽品のことは一切考えず、車は大きめのベッドと考え、車中の装備はベッドメイキングのことだけを考えるようにしましょう。どうしても一息つきたい場合は、小型のタープやテント(後述)を持っていって車の外でくつろぐようにしましょう。
一.足を伸ばして就寝できる環境を確保すべし
個人差もありますが、これが出来ると出来ないでは快眠度にかなりの差が出ます。運転席や助手席シートを倒してそのまま寝るか・・・といった場合足がしびれてなかなか寝れないものです。さらに少々冷え込む季節は床と体の間にスペースがあると、そこから冷気が入ってきて凍えることになります。車の大きさや、フルフラット化の有無、ラゲッジスペースを広げるか等に関係なく、「体を全部伸ばして寝る」ことにこだわりましょう。どうしても場所が確保できそうも無い場合、運転席のペダルのスペースにクーラーボックスなどの荷物を置いて足場の高さを確保し、運転席で就寝するようにすると良いと思います。
一.基本は「早寝早起き」
遠地から電車で現地へ向かうのと違い、精神的にゆとりがあるので車中で本を読んだりテレビを見たりと、夜寝る前の行動を考えがちですが、車中読書用のライト、車中用テレビ、さらに夜車中でライトを使うと外から丸見えになるのでその目隠しなど、余計に手間と費用を増やすだけです。日が落ち暗くなったら寝る、日が昇ったら起きて太陽の光のもと行動する、と素直に太古の人間のような習慣(?)をとるようにしましょう。
一.トイレの場所、お風呂(銭湯)の場所はしっかり確認
当たり前すぎて見落とされがちなことですが、超重要事項です。トイレ常備でシャワー付きの駐車場なんてのがあればベストですが、これらが付いているか、或いは近いか行くのに便利なのかが、車中泊駐車場選び最優先事項になると思います。駐車場を先に選んでしまった場合、まずこれらがどこにあるのかは事前に調査しておきましょう。「F1期間中はお風呂に入らない!」というのも良いのかもしれませんが・・・残暑厳しい日差し、東京駅ラッシュ並みの人口密度、不意の雨・・・やっぱり大変だと思います。
一.敷物はしっかりと
車の中に限った話ではありませんが、寒さというのは地面からやってきます。薄い敷物ですと、いくら掛け布団が良いものでも地面に熱を奪われ大変寒い思いをします。晩秋〜初冬〜真冬〜春先の場合、車の中といえども真夜中は大変冷え込みます。霜が落ちてきそうな気候であれば、
@ホームセンター等で売っている銀マットを下地として敷き
Aその上にレジャーシートを敷き(居住性を考え、最近流行の「ふかふかするシート」の類が良いと思います)
Bさらにその上にマットレスや寝袋用マットなどの寝具を敷き
Cそして寝袋と毛布で寝る
とすると良いと思います。さらに新聞紙を下地に敷くともっと温かみが増します。安いし重ねての使用が容易なので、寒くてしょうがないといった場合の調整用に使うと良いと思います。
逆に「暑い」場合はこれらの限りではありませんが、寝汗をかきそうな気候であれば、布団の下に敷くタイプの「汗吸い取りマット」(ホームセンターの寝具コーナーなどで売っています)を、マットの下に敷いておくと結構スッキリします。
一.睡眠は「質より量」
何か圧迫感があって眠れない、環境が変わって眠れない、何か寝づらい、といったことが少なからずあると思います。そのような場合も含め、車中泊では熟睡しようとは思わず、とりあえず普段の就寝時間より2〜3時間早めに横になり、何も考えず目をつぶってひたすらジッとしているようにしましょう。実際寝ていなくても、長時間目をつぶって横になっていただけでも翌朝大分スッキリするはずです。寝付けないからといって外を徘徊したり、他の人と談笑したりというのはやめましょう。翌日疲れるだけです。
一.朝目が覚めたら窓全開
車中泊をすると、車の中が何ともいえない臭いで充満します(自分では気付きづらいと思いますが、他人の「車中泊臭」を嗅ぐと良く分かると思います(笑))。とりあえず朝目が覚めたら、まずは車の窓という窓を全開にしましょう。
一.エアコンに頼るべからず
車のエンジンを夜中かけっぱなしにし、エアコンをかけて寝ている方がかなり見受けられます。夜中静まりかえった中でのエンジン音は結構うるさく、ましてこのF1期間中の鈴鹿駐車場は車が密集しているので結構な迷惑になると思います。エンジンは必ず切るようにし、寝具をしっかり準備して寝るようにしましょう。
一.夜は静かに
上記エンジンを切るというのと同様に、車内でのラジオやテレビの音も、走行中聞いているボリュームだとかなり周りに響きます。下から2〜3目盛り程度の音量で聴くようにしましょう。ちょっとした音が周りに迷惑をかけてしまうことがありますので注意しましょう。おしゃべりもヒソヒソ話程度にしましょう。
一.入庫前にはガソリン満タン
突然の病人発生、天変地異など、いざ何か不測の事態があった場合にガソリンが無い、ということの無いように駐車場に入る前には一応満タンに、最低でもタンク半分以上のガソリンを残しておくようにしましょう。現に2004年鈴鹿F1に台風直撃か?という状況で、一部の駐車場が浸水するのでは・・・と一時本当にシャレにならない事態になりました。それにレース終了後の渋滞で、何時間無給油状態に置かれるかも分かりません。
一.飲み物はそばにおいて置くべし
車中は機密性が良く、人が出す熱などでどうしても蒸れがちになり、喉も渇きやすくなります。あまり神経質になることも無いと思いますが、一応手の届く範囲に500mlペットボトルのお茶位は置いておきましょう。
一.防犯対策もしっかりと
いくら周りに車がいっぱい駐車されていて、就寝中もドアロックしているからといっても油断はできません。夜トイレに行くときにもライトはサイレン付きのものを使用するようにし、万が一襲われてライトを壊されたときのために、ホイッスルや防犯ブザーを携帯する(特に女性は必須だと思います)というように、防犯の鉄則である2重3重の装備をするようにしましょう。横になっている傍らには携帯電話とサイレン付きライト、そしてホイッスルなどは置いておくようにしましょう。駐車場内での車を停める位置も、なるべく明るめの場所を選びましょう。
※今のところ鈴鹿F1開催中の大きな事件は聞いたことがありませんが、万が一にも襲われたら、まずはとにかく防犯ブザーなどで大きな音を出し、「キャー」「助けてー」「やめろー」などどんな言葉でもよいから叫び、身の回りにあるもの何でも良いので相手「顔面目掛けて」投げ、相手がひるんだら明るい場所を目指し逃げましょう。まずは人がいるところへ逃げることを第一に考えましょう)
■車中泊の持ち物について
車中泊に最低必要と思われるものや、何を持っていけば便利なのかを説明します。
1.銀マット
ちょっと冷え込みそうな場合、敷物の一番下地に使います。特に寒い季節はまず寝るスペースにこれを敷きましょう。暑い季節はお好みで。車中泊の際は、季節を問わず一応常備しておいたほうがよいでしょう。
2.レジャーシート
敷物として使用します。最初に敷いた銀マットの上に敷きましょう。最近流行っている肌触りが良くてフカフカするタイプのものが良いでしょう。
3.寝袋用マット、マットレスなど
寝心地を良くするマットになります。寝心地が良くなるのであったほうが良いでしょう。レジャーシートの上に敷きましょう。
4.寝袋、敷布団など
寝具です。マットの上に敷きましょう。寝袋が一般的ですが、寝袋が苦手な方は小さめの敷布団や長い座布団なんかも良いと思います。
5.掛け布団
毛布は季節を問わず持っていて良いでしょう。暑いときはさらにタオルケットなども持って行くと良いかも。お好みで。
6.新聞紙
寝具として寒いとき敷いて良し、掛けて良し、窓への目隠しとしてセロテープか何かで適当に窓に貼り付けて良し、おまけにメチャ安い、メチャガサバラない、とても頼りになるヤツです。
7.網戸の張り替え用ネット
8.マグネットフック
何で車中泊で網戸とフックなのか・・・この車中泊コーナーのメインコンテンツと言っても過言ではない、とっておきのネタをご紹介します(やっぱ過言かも(笑))。
夏場などは窓を開けて寝たい、でも蚊が入ってくるので思い切っては開けられない、車専用網戸も売っているようだがちょっと高い・・・アウトドアに明るい方でも悩みのタネになっている課題です。そこで、安価かつ手間が全然かからない、防虫効果も高い、網戸ネットとマグネットフックを使った「窓全開就寝方法」を以下にご紹介します。
@ホームセンターへ行き、網戸の張り替え用ネットと、裏がマグネットになっているフックを買ってきましょう。
網戸ネットは最近プライバシー保護うんぬんで黒色のものがあり、目隠し効果も期待できるので、できれば黒いタイプにしましょう。
とりあえず2ロールあれば十分かと思いますが、車の大きさやドアのタイプ、開ける窓の数で購入数を考えて下さい。農業用品店などで
売っている「防虫ネット」でも良いのですが、ゴワゴワしていてやや扱いづらく、やや割高なので、程よい硬さを持ち(使用後ロール状に
巻きやすく取り扱いが楽)、安価で(1ロール¥2〜300程度)入手しやすい「換えの網戸」のほうが良いと思います。
フックはやや磁気が強めの、対荷重が1.5kg〜2kg程度のものが良いです。フックとしての機能は関係なく、あくまで強力磁石としての
利用になります。何故フックなのかというと、磁気が強めでもフック部を持って剥がしやすい、これに使用しない場合は車内で「本業」の
フックとして利用できる、手に入りやすい、比較的安価であるという理由からです。下記方法と自分の車の大きさ、開ける窓の数を考慮し、
8〜16個程度の数を買っておきましょう。磁気が強力過ぎるものだと、外したり付けたりする際に車のボディーに傷を付ける可能性が
あるので、適度に選びましょう。
Aドアミラーをたたみ、ドアを開けます。
Bその開けたドアの窓を覆うように、網戸ネットでドアを包み込みます。窓の外側下部をマグネットで止めます。
(マグネットフックはあくまで磁石でネットを固定するのが目的で、フック部は一切使用しません)
この写真を撮ったのが雨後だったため水滴が付いていて見づらいのですが、こんなイメージです。
網戸ネットを窓下部からマグネットフックでペタンと止め、そのまま窓を覆うようにネットをドア上部から車内側に巻き込んでしまいます。
Cそのまま車内に入り、巻き込んだ部分のネットを持って、ドアを内側からバタン!と閉めます。
D別なドアから外に出て、マグネットフックを調整してネットの張り具合やフックの間隔などを調整して完了です。
以上、簡単でしょ?
通常の4ドア車であれば、網戸ネットの長さに余裕があるので、そのまま伸ばして後部窓にも使えてしまいます。
ネットは下手に切ったりせず、なるべくロールをそのまま使うのがポイントです。
ボディーについていて上記のようにマットを巻きつけられない窓は、ネットをもう1ロール買い足し、車の外側天井からマグネットフックで固定、そのまま窓に沿って垂れ下げて、窓外側両脇と下部をマグネットで固定すると良いでしょう。
これで心置きなく窓を開けて寝ることができますが、防犯の観点から「全開」は危険なので、外から腕や脚が入り辛くするよう開けるのは半分から2/3位にしましょう。
¥1,000〜¥2,000程度で実現できてしまうこの暑さ対策、いかがでしょうか?暑い日の夜もエアコンに頼る必要が無い、エンジンを切って寝ることができる!是非皆さんもお試し下さい。
9.目隠し用カーテン、サンシェード
夜の窓を目隠しするためのアイテムです。上記の黒い網戸ネットがあればある程度の目隠し効果はあるので、特に無くても良いかもしれません。今どきの大手ホームセンターでは、吸盤で簡単に窓に付けられるカーテンやロールスクリーン、簡単に脱着可能な簡易スモーク、いろいろな形のサンシェードなど、目隠しにうってつけな様々なものが売っていたりします。是非行ってみましょう。お金の無い方は新聞紙をセロテープで貼るという手もありますが、毎日ちょっと車を使って出かけた後に寝るような場合は、逆にセロテープを取ったり付けたりで新聞紙が破けたりして取り回しがかえって面倒になる場合もあるので注意しましょう。
10.防犯ブザー付きライト
懐中電灯です。トイレへ行くときや、車中ちょっと探しものをするときに使います。最近はハンドルを回して発電するものや、防犯ブザー付きのものも出ていますので、万が一のことを考えてなるべくこれら機能が付いたものを選んでおきましょう。
11.防犯ブザー若しくはホイッスル
万が一襲われた場合で、上記ブザー付き懐中電灯が壊れてしまった際のことも考えて、2重3重の防犯対策を考えましょう。夜間に車外へ出る時には必携で(特に女性)。何かあった場合は、とにかく大きな音を鳴らすのが第一優先事項です。
12.寝間着
パジャマです。夜トイレに行くときのことを考えたウェアを。一般的にはスエット上下かジャージ系ウェアでしょうか。
13.サンダル
意外と見落とされがちなアイテム。就寝時は靴を脱いで寝るわけで、トイレに行く都度その日中履いていた靴を履いて・・・というのはやっぱり嫌だと思いますので、持って行くと良いと思います。
14.蚊取り器
夜寝ていると、どこから入ってきたのか「プ〜ン」という蚊の羽音が耳元で・・・ということが多々あるので、電池で動くノーマットタイプの蚊取り器を持っていくと良いでしょう。
15.着替え一式
上着、下着、靴下など。今更ですが上着兼下着として使え荷物が減らせる「Tシャツ」は重宝すると思います。ボトム(ズボン、スカートの類)は2日に1枚、下着や靴下類は念のため 滞在日数+1日分の枚数 位を目安にするのが良いと思います。
16.歯磨き
お泊り用として売っている歯磨き粉とセットのものでOKです。
17.タオル
お風呂で体を洗うためのもの(兼 顔を洗ったときに使うもの)、お風呂上りに体を拭くためのもの、そしてサーキット内で汗拭きとして使用するものを考慮し、滞在日数を加味して枚数を考えましょう。
18.シャンプー、石鹸など
お風呂(銭湯)によってはタオル同様、シャンプーなどが有料だったり、無かったりするところもあるので、一応「お泊りセット」的な小さなシャンプー、リンス、ボディーソープなどが一式入ったものを持っていっても良いと思います。
19.携帯電話
今の世の中の必須アイテムではありますが、一応「防犯用」として必携で。
20.テント、タープ
1台の車で3人以上の人数になった場合や、やっぱり車近くでくつろぎたい場合などには持って行きましょう。寝るだけの場合は場所をとらないツーリングテント(本来バイク旅行などで携帯できる小ぶりなテント)が便利です。くつろぎたい場合はスクリーンタープ(どんなものか分からない方は、四方がネットで覆われている屋根のみのテントと思ってください)が良いでしょう。それぞれ最低でも対水圧1000mm以上(通常の雨降り程度であれば大丈夫)、できれば1500mm以上(どしゃ降り程度も耐えられる)のものを選びましょう。下地にブルーシートを敷き、その上には車中同様銀マット、フカフカレジャーシート、就寝用マットを敷くとかなり快適になります。
又、数字上良いテントでも、あまり安価なものだと耐久性や居住性(すぐ壊れた、テントの中が蒸れる、浸水しやすいなど)に問題があることがあるので、名の通ったそれなりのものを選ぶようにしましょう。
車内のスペースを稼ぐための荷物置きにしたい場合、ポップアップタイプ(ワンタッチで広がるタイプ)のものが便利です。
何れの場合も、スペースの都合から2台分の駐車料金を取られることが殆どなので、事前に現地でのテント類使用可否、料金体系の確認などはしておきましょう。
アウトドアにあまり興味のない方は、普段そんなに使うものではないですし、結果荷物も増えてしまうので、あまりこだわらなくても良いと思います。どんなに悪天候に強いテントでも、やっぱり車にはかなわないので、車中の居住性を上げることを考えたほうが良いと思います。
21.ブルーシート
寒いときは前記の網戸ネットをドアに被せるのを応用し、網戸ネットの代わりにこれを被せて冷気を防ぐ、寒いときに銀マットの下にこれを敷いて地面からの冷気を遮断する、テントを貼る際に敷く、「ベッドメーキング」の際、車外に一旦荷物を出す場所に敷いておく、サーキット自由席用大口レジャーシートとして・・・用途は無限大です。新聞紙同様ユーティリティアイテムなので、車中泊の際には是非常備しましょう。大きめのもの(3m四方程度)と小さめのもの(1.5〜2m四方程度)を2〜3種類持っておくと良いと思います。
22.飲み物
起床直後はやはり何か水分が欲しくなるものですし、車中で寝ていると蒸れから喉が渇きやすくなるので、手の届くところへお茶のペットボトルの1〜2本は置いておくようにしましょう。ジュースの類は逆に喉が渇きやすくなることがあるのであまりお勧めしません。
23.ビニール袋
これも見落とされがち。無いと結構難儀します。ゴミ袋として、使用済み衣服入れとして、濡れたタオル類を入れておく、雨天時デジカメを包んで撮影・・・使い方無限大です。これも大小サイズ別に2〜3種類持っておきましょう。
24.ティッシュペーパー
通常車の中にはあるものだと思いますが・・・言うまでも無く用途は様々なので常備しておきましょう。
25.お薬
あまり大げさに考える必要は無いと思いますが、虫に刺された、目に何か入った、指をちょっと切ってしまったなどの軽度の外傷用薬は数種類持って行ったほうが良いでしょう。除菌ウエットティッシュ、殺菌消毒薬、目薬、バンドエイド、軟膏、打撲用冷却スプレー・・・こんなところでしょうか。何かあってからあわてないように、事前にサーキット内の救護センターの位置確認はしておきましょう。
では、行ってらっしゃい!