鈴鹿サーキットは、三重県鈴鹿市にあります。
チケットを入手し、レース直後鈴鹿市最寄の宿へ宿泊、観戦終了後帰ってくるといけば良いのですが、Ｆ１開催期間中は全国、全世界から１５万人を超える人がサーキットにやってくるため、渋滞問題、周辺地域の宿の確保の問題などがあり、現実として直接現地に出向くことだけを考えて行動するという訳にはいきません。
ここではまず、サーキットへのアクセス、開催期間中の通い方の概要についてご説明します。
まず前提として宿泊先を考える必要はありますが、とりあえず交通手段に絞って考えると、宿泊先からサーキットへ行く方法としては、大きく以下の３つの手段があります。
１．電車を使い、駅からシャトルバスかタクシー、或いは歩いてサーキットへ向かう。
２．車で行く（車で通う、或いは最寄りの駐車場でキャンプする、車中泊する）。
３．高速バスを使う。
初めての方で一番無難な方法としては、やはり１．になります。サーキットへのアクセスとして使える駅は
①伊勢鉄道 鈴鹿サーキット稲生駅
②近鉄 名古屋線 白子駅
③近鉄 鈴鹿線 平田町駅
の３つとなります。ＪＲ路線の駅はちょっと使うには距離があります。シャトルバスが行き来しているのは②白子駅のみであり、利用するのに一番無難な駅かと思います。
２．の車については、なにより疲れないし便利なのですが、サーキット直営の駐車場は例年予約制では無く、「早い者勝ち」となるようです。
鈴鹿サーキット駐車場の様子 ※写真はいづれも木曜日の様子。金土日はビッシリと車で埋まります。
他の周辺駐車場にしても停められる保障が無く、又事前予約が可能なところもあるのですが、初めての方には分かりずらい位置にあったり、目印が分かりづらかったりします（普段田んぼや畑の土地を、期間中だけ駐車場として提供するというところが結構あったり、即席のダンボール製手書きの案内板を出していたり・・・といった光景が珍しくありません）。さらには初めての土地に加え、サーキット周辺は上下２車線のみの道路が多く、必然的にサーキット周辺は渋滞になるのでパニックになって余計駐車場が見つからない・・・ということが想定されます。車という手段は、慣れてきてからのほうがよさそうです。
周辺の民間駐車場（とある一例） 決勝終了後の道路の様子。この先も渋滞が続きます。
３．の高速バスについては、各旅行会社、バス会社がツアーとして提供している場合があり、ラッシュを気にせず行けるので、あまり疲れたくない人には向いていると思います。又、地元三重交通がサーキットから名古屋までの直行高速バス「F1
EXPRESS」を例年出しています。若干割高な感じがしますが、名古屋まで帰る場合の交通手段では一番楽な方法かもしれません。
そして肝心の宿ですが、期間中３日間、鈴鹿サーキット近辺はレース関係者用に押さえられてしまいます。さらに三重県内のＪＲ、近鉄の駅周辺など（特に鈴鹿を基点に四日市～津辺り一帯）の交通の便の良いところも、Ｆ１スタッフやリピーター、各旅行会社のツアー用として押さえられ、普通に探してはなかなか予約が取れない状況になります。
遠距離から観戦を考えられる方は、以上のことと、交通の便、都市としての充実度その他を考え、まず名古屋を基点にプランを立てたほうが宜しいかと思います。
以上基本的なところでの鉄則をまとめておきます。
| ＜Ｆ１観戦の鉄則＞ 一．何はなくても観戦券は必要 一．鈴鹿サーキットへ向かうには、とにかく「近鉄白子駅」、 「近鉄平田町駅」、「伊勢鉄道鈴鹿サーキット稲生駅」の どれかへたどり着くべし 一．宿は前もって予約しておくべし 一．当日は相当の人混みを覚悟するべし ． |
この章の最後になりますが、私管理人のある年の行動を載せておきます。参考にして頂ければ幸いです。
| 曜 日 | 時 間 | 行 動 |
| 金曜日 （フリー走行） |
①７：３０頃 ②９：００頃 ③９：３０頃 ④１０：３０頃 ⑤１２：００ ⑥１３：００～ ⑦１６：００～ ⑧１７：３０ ⑨１８：００ ⑩１８：３０頃 ⑪２０：００頃 ⑫２２：００頃 |
①遠方から夜間高速バスを使い名古屋駅到着。着替えなどの荷物を駅のコインロッカーへ預け、近鉄名古屋駅から近鉄急行電車へ乗る。 ②白子駅到着。そこからシャトルバスへ乗車。 ③サーキット到着。まずは限定商品が残っていないかどうかお店を見て回る。 ④いよいよレース観戦。自分は自由席なので、自由席エリアで目星をつけておいた場所をいろいろ見て周り、翌日以降（土～日）腰をすえるポイントを探す。 ⑤お昼なので、適当な場所へ腰を落ち着け、露店で売っている牛丼を食す。 ⑥前座レースやＦ１フリー走行を観る。あえて翌日以降の観戦ポイントとは別の場所で観るのがポイント。 ⑦一連のセッション終了。グランドスタンドが開放されるので、行ってみる。各ピットの様子をスタンドからしばし眺める。 ⑧暗くなってきたので、グランドスタンドを後にし、買い物をする。金曜日に全て済ませてしまうのがポイント。 ⑨サーキットクローズの時間帯なので、サーキットを出る。シャトルバス乗り場は長蛇の列なので、近鉄平田町駅まで歩く。 ⑩平田町駅到着。近鉄電車を乗りつぎ宿を予約している名古屋へ。 ⑪名古屋到着。ホテルへチェックイン。その後一息ついた後ＪＲ名古屋駅へ出かけ食事する（名古屋駅の食堂街に行けば、ほぼ全ての地元名産料理を食すことができます）。宿へ帰る途中、コンビニで明日の朝食を購入する。 ⑫就寝。 |
| 土曜日 （予選） |
①５：３０頃 ②６：００頃 ③６：４０頃 ③７：１０頃 ④７：４０頃 ⑤８：００～ ⑥１１：００頃～ ⑦１３：００～ ⑧１６：００頃～ ⑨１８：００頃 ⑩１８：３０頃 ⑪２０：００頃 ⑫２１：００頃 |
①起床。出かける準備をし、近鉄名古屋駅へ出かける。 ②特急を利用し、白子へ向かう。車中オニギリ、パン等を食す。特急なので全席指定、混雑していないのでトイレも難なく車中で済ますことが出来る。 ③白子駅到着。即座にシャトルバスへ乗り込む。 ③道路が少々混雑しており、普通より若干遅れ気味にサーキット到着。自由席場所取りの為、ブース、お店などには目もくれず、目的の場所を目指す。 ④目的の場所到着。レジャーシートを敷き詰める。 ⑤前座レース等を観る。 ⑥長い休憩時間となるので、露店、ブースなどをふらつく。自席では秋空の下まったりと過す。 ⑦午後のセッションスタート。そのうち予選も始まる。 ⑧予選終了。観戦場所をあとにする。各ブースやお店をじっくり観て回る。 ⑨サーキットをあとにする。シャトルバスは長蛇の列となっているので、平田町駅まで歩く。 ⑩平田町駅到着。近鉄を乗り継いで名古屋へ帰る。 ⑪名古屋到着。ＪＲ名古屋駅で夜ご飯を食べ、前日同様コンビニへ寄り、宿へ帰る。 ⑫交通費を惜しみ、翌朝は特急を使わず普通列車で行くことにしているので就寝。 |
| 日曜日 （決勝） |
①５：００頃 ②５：３０頃 ③６：２０頃 ④７：００頃 ⑤７：３０頃～ ⑥１１：３０頃～ ⑦１３：００頃～ ⑧１４：００頃～ ⑨１６：００頃 ⑩１６：４０頃 ⑪１７：５０頃 ⑫１８：２０頃 ⑬１９：００頃 ⑭１９：４０頃 ⑮２２：００～ |
①起床。駅へ出かける（外は夜明け前で真っ暗）。駅構内は既に列が出来ていた。 ②近鉄急行始発へ乗り込む。乗車率推定２００％！ ③白子駅到着。速やかにシャトルバスへ乗り込む。やはり渋滞が発生しており、通常より大幅に遅れる。（途中歩行者に先行され続けることしばしば） ④サーキット到着。場所取りしておいた場所が心配なので、途中各ブースはアッサリ目に見て回り、グッズを貰えるだけ貰う。パンフレットもこのタイミングで買っておく。 ⑤観戦場所到着。ここで朝食。以降前座レース、ドライバーズパレードなどを眺める。 ⑥長めの昼休み。露店で飲み物食べ物購入。以降パンフなどを読みながら、青空の下まったりと過す。 ⑦この辺りからサーキット全体の緊張感が上がってくる。ホームストレート付近で様々なセレモニーが始まる頃。 ⑧決勝スタート。長いようで短い２時間となる。 ⑨Ｆ１グランプリ終了。とりあえずグランドスタンド裏にある、ブースが立ち並ぶエリアを目指す・・・が、人の渋滞が発生。なかなか進まない。 ⑩ようやくブースエリアへ到着。人でいっぱい。最後にグッズを貰えるだけ貰う。写真も撮れるだけ撮っておく。買い物も買い残しがあれば買う。グランドスタンドが開放されており、とりあえず入ってみる。人でいっぱい、身動きとれず。サーキットビジョンでは決勝レースの再放送が流れている。 ⑪サーキットを後にする。シャトルバス乗り場はとんでもないことになっているので、平田町駅まで歩く。 ⑫平田町駅到着。名古屋までの電車は混雑が予想され、名古屋まで立ちっぱなしはご免と考え、事前に白子→名古屋の特急券を購入していた。伊勢若松駅での乗り換え時、名古屋方面とは逆の電車へ乗り込み、白子で降りる（白子へ戻る？）。 ⑬白子から特急乗車。当然難なく座って名古屋へ帰る。 ⑭名古屋到着。ＪＲ名古屋駅で夕食後、宿へ帰る。とりあえず一仕事終えたかのようにくつろぐ。 ⑮フジＴＶでＦ１が始まるので、じっくりと観てレースを振り返る・・・はずがスタート後しばらくしていつの間にか眠ってしまう。 |
| 月曜日 | ①８：００頃 ②９：３０頃 ③１０：００頃 |
①起床。ホテルのレストランで朝食をとる。 ②チェックアウト。荷物がとんでもなく増えており、このままでは帰れないので宅急便を頼む。 ③ＪＲ名古屋駅から新幹線に乗り込み、帰路に着く・・・ |
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